1.本皮表張替作業
当方では張替は出来ないので、沖縄の取引三線店で張替作業を行って貰いました。
2.その他作業
(1)中絃カラクイ孔の位置修正
カラクイ孔の位置が中心付近に開いていたので、一旦埋め戻してから、カラクイ孔が糸蔵の壁近くに
来るようにミニドリルで開け直した。 ※カラクイ孔の位置が悪いと、絃を巻いた時の姿が美しくない。
(2)ブー当て作業
《修正前》 《修正後》
①チーガ(胴)に棹を挿入した状態で、横方向に少しグラツキがあったので修正することとした。
②薄い竹を瞬間接着剤を使って壁に接着し、以後、棹のグラツキがなく、ぴったり嵌るまで慎重に
竹を削って行く。
③棹をチーガに挿入した状態でブー当て最終確認作業を行った。
④今回はブー当て確認結果が良好であったので、修正作業は必要なかった。
⑤絃3本と糸掛けも新品に交換した。
⑥駒の高さが高かったので、ヤスリで足を削り、程良い高さまで低くした。
⑦最後に組み立て終了後、すべての勘所(ハイポジションまで)を押さえて演奏し、ビリツキがなく
かつ演奏しやすいかをチェックして作業を終了した。
3.作業終了後の写真

|